次元が指し示したものは・・、
「や〜、エアホッケーなんて久しぶりだぜ。」
 旅行先だからか、それとも何時もの事なのだろうか、はてさてこういう性分なのか。
 テンションが上がりつつあるルパン。
「俺も。もう1年以上・・・・あっ。」
 そう言いかけた瞬間、固まる次元。
「財布、部屋においてきた。」
「俺も持ってきてないよ?」
「・・・ルパン。」
「お前がとってこいよ。」
「・・・けっ。」
 しぶしぶ、次元は財布を取りに部屋に戻った。
 エアホッケーをこういう旅館などでやったことがある人なら分かるだろう。1ゲーム200円。
 財布を忘れるとわざわざ部屋まで採りに行く破目になるのである。
「ルパンも、鈍らなヤツだ・・・。お?」
 目の前に五右ェ門がいた。
 しかし、何か問題があるシチュエーションで。
 五右ェ門がゲームをしているのだ。
 それ自体は大して問題ではない。
 だが・・・・。
 そのゲーム機なのだ。問題があるのは。
 五右ェ門は、次元に気づかぬまま黙々とレバーを動かしている。
(何キャンディーとってやがる・・。)
 らしくないな、と内心では呆れながらも、次元は声をかけずにいられなかった。
「お前、甘党か?」
「さよう。拙者、キャンディーは好きなほうだ・・・、じ、次元!?」

<whisper>

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